ブラウザー No.207(April・May・2019)
遊びと自由と風狂と
渡辺 久義
庄野潤三のサローヤン
河崎 良二
2019年ロサンゼルス講演:小辻節三を世界に
「諸国民の中の正義の人」章への挑戦
広瀬 佳司
The Medway の上流と下流
岡 照雄
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ノートルダム清心女子大学教授の広瀬先生は日本では数少ないイディ ッシュ語の研究者で、先生によれば、ユダヤ系アメリカ文学の理解にイ ディッシュ語の知識は不可欠だとか。たぶん、知識だけでは不十分なの だろう、ユーモアを知識から理解するのと、感覚的に受容するのとでは、 その差は埋めがたい。もちろん広瀬先生は後者で、講演ではイディッシ ュ語のジョークを駆使して聴衆を魅了していらっしゃるらしい。
土屋先生のご紹介でイェイツ学者の渡辺先生からは俳句をいただいた が、岡先生の短いエッセイに厚みを与えているのも言葉の由来、秀句が あって芭蕉の死が来るあたり、やはりイェイツ学者である。河崎先生か らは帝塚山派文学会会長としての多忙な時間を割いて、今号にも庄野潤 三論をいただいた。
ご寄稿の先生方にあらためて御礼申し上げます。