May/June 2017  No.195

 

 

新刊・新着洋書案内

 

□ 優れた才能が受け継がれた家系といえば、すぐに思い浮かぶのはガーネット家です。家系図を見ると各所にリチャードが目につきますが、これは初代のリチャードにあやかった命名だったろうと思われます。

まず二人のリチャード(父子)が、今日の大英図書館のありように大きく貢献したことは有名です。二人とも語学の才能に恵まれ、ともに、ギリシア・ラテンを含めて十数か国語をよくしたそうですが、面白いことにそれが飛び火して、リチャードの孫エドワードの妻、コンスタンスの中のロシア語に火をつけ、19世紀ロシア文学のほとんどが、ただ一人の女性によってイギリスに紹介されたというのも有名な話です。

彼女の息子デイヴィッドに3部作の自伝があります。

二つの大戦が終わってみると、イギリスにとって、第一次世界大戦がいかに過酷なものであったかと、自分は兵役を逃れていながら、そんな述懐で自伝を結んでいます。

 

The Golden Echo (1953)

The Flowers of the Forest (1955)

The Familiar Faces (1962)

 

□ デイヴィッド・ガ-ネットは父エドワードの後釜としてジョナサン・ケイプ社のリーダーをたのまれたり、亡命ロシア人をかくまった母を見て育ったからか、ナチス・ドイツを忌避して祖国を脱した夫婦を、一カ月も家に住まわせたりしています。

□ デイヴィッドの息子もリチャードで、ロシア文学者・祖母コンスタンスの伝記を書いています。家族であるという特権をさしひいても、よく調べられた本です。

 

謎と力 エリザベス朝悲劇の成立と変容』/三盃隆一著

  926頁 9784269721425 \8,000  英宝社、201609

 

関西シェイクスピア研究会会員・金沢大学名誉教授の三盃先生が大冊のエリザベス朝悲劇の研究書を上梓されました。

 

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