October, 2016  No.192

 

 

新刊・新着洋書案内

 

 

 

 Three Voices of Poetryは エリオットが1953National Book League に招かれた時の年次講演で、このNBL:Annual Lecturesには、過去にはモームやバートランド・ラッセルも、後にはトレヴェリアンも招かれて有名だった。NBLは盛時にはピカディリーの目抜き通りに本部を置き、国内だけではなく、海外にも会員を広げて出版文化に貢献した。イギリスらしく会員には本物のクラブまであったとか。

 

 二つの世界大戦を経て出版文化を守り抜いたイギリス文化の基底を育てた組織だったが、出版文化の本質として教育に関与する度合いが増し、1985年、本部をロンドンの近郊に移してからは社会的使命が薄れていったようである。

 

 何といってもOxford, Cambridge 両大学の出版局に支えられたイギリスの出版文化の分厚さは世界のどの国より卓越しており、NBLの年次講演の出版も実質はケンブリッジが取り仕切っていたようなものだから、社会的使命が薄れたというより、大きな流れに吸収されたというところだろう。

 

 『詩の三つの声』は24頁のパンフレット、よほど好評だったのか再版されたらしいが、小社にあるのは初版のみである。

  エリオット学者のI先生によれば、今世紀に入ってからエリオット学には革命が起きつつあるとか、愉しみなことである。

 

 

 

 Books on T.S. Eliot

 T.S. エリオット詩句・賛

 竹腰与三郎と伊藤痴遊 / 岡照雄

 大阪洋書の新刊案内…………p.8

 

 

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