April, 2016  No.188

 

 

新刊・新着洋書案内

 

 

 

 

 クウェンティン・ベルの回想にはデイヴィッド・ガーネットの横顔が魅力的に語られていますが、日本での人気については言及するだけで、作品に対する意見を控えています。ロシア文学の翻訳紹介で知られる母コンスタンスはデイヴィッドの小説をウルフよりずっとおもしろいとほめたそうですが、『狐になった貴夫人』には、コンスタンスを頼ってイギリスにやってきたロシアの亡命貴族たちを見つめる幼児の目が背後にあるようで、狐に変身した妻がだんだん野生化していくリアリティは日本の読者だけに反応する特有の細部とは思われません。自叙伝3部作からはロシアに対する愛と憎悪が伝わってきます。

 

 生後400年、シェイクスピアに関する書物の出版は盛況です。肖像は8種類ほどが知られていますが、カナダに移住した画家の子孫に伝わる言い伝えから、有力な考証が進んでいるという話もあります。ファースト・フォリオの調査で知られるラスマッセン博士は、所有者の遺言に従って東京の個人所蔵の調査に13年待たされ、なお、果たせないでいるとのこと。

盗品ではないかという傍証もあって、400年記念の年にいやな話題に発展しなければいいのですが。

 

 

 

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